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2012年6月30日 (土)

映画『孤島の王』(12外-23)

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すごくいい作品だった『オレンジと太陽』を

観た時に、予告が掛かりました。

共通したテーマがあるのかと

『孤島の王』(公式サイト)を観て参りました。

 

ラストに触れております、ご了承くださいませ。 

 

 

 

【「王」になんて、なれなくていいから。】

6月24日 名演小劇場にて

 

ノルウェーのバストイ島の少年更正施設で

実際に起こった暴動を元に作られた映画だそうです。

バストイ島の施設は模範的な非行少年の矯正の場所と謳われ

教会が主体で運営されていたようですが、その実態と言えば…

 

船に乗せられバストイに連れてこられた二人の少年。

島に着いたとたん、いきなり名前をはく奪され

「C-19」と「C-5」と、呼ばれるようになります。

髪を刈られ、服を脱ぐように命じられ

「裸のままで他の入所者のところまで行け」、とまで…

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自分自身を否定されたことが許せなかったのでしょう。

C-19は、反抗的な態度を隠しません。

そして、C-5の方と言えば、いかにもひ弱そうな少年。

 

入所の少年たちの穏やかな表情を見ていると

(元々、どんな罪を犯したのかはわかりませんが)

どの子も十分に更正し、真面目に勉強や労働をこなしている様子です。

 

ところが、ふたりの入所によって、彼らの心に波が立ち始めます。

模範生として出所が近いC-1は、ふたりの世話係に任命されたことから

まともに騒動に巻き込まれる事になります。

今まで抑えられ続けていたものが爆発し

そして、島を挙げての大暴動事件につながって行くのです。

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いつの時代も、「王~TOP~」と言う地位を得た途端

立場を利用して、個人的な欲望を満たしたり

私利私欲に走ってしまう存在があるんですよね。

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最後は、無茶苦茶だけど、純粋な少年たちを応援してしまいました。

「人は誰でも王になれる」と言うサブタイトルですが

彼らは、決して「王」になろうとしたのではなく

人間としての「譲れないもの」を守りたかったんですよね。

 

★★★★☆

『オレンジと太陽』とは、背景は似ていますが、全く違う内容でしたね。

 

『ドラゴン・タトゥーの女』のあの方が院長で

「コイツは信用できないぞ!」と、思ったら…

 

余韻と希望があるラストが、良かったです。

 

 

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