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2011年12月18日 (日)

『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』

福利厚生で割引券の斡旋があったので

チケット二枚は、大分前にゲットしていました。

実は、前作の『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』は

~理想の家族の元、長年の夢を叶える~と

かなり男性目線の映画だなと、思いながら観たのですが

一緒に見た夫は「そんなうまくいくか~」と、かなりおカンムリ。

今回も、誘うのはちょっと不安だったんですよね。

ところが、これはもう夫も大絶賛でした。

まばらな入りでしたが、他のお客さんの反応も良かったかと…

私も、「これで今年の映画鑑賞は〆よう」と、思えました。

『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』(公式サイト)

 

【「下手」だからこそ・・・】

12月18日 地元ユナイテッドシネマにて

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鉄道運転士一筋35年、三浦友和さん演じる滝島は定年を一か月後に控えています。

「妻は家に居て、家庭を守っていればいい」と言うタイプだったのでしょう。

定年後は、まずは妻と旅行をする~と言う、定石を打とうとしています。

 

夫の定年を数年後に迎える友だちが、夫婦で年金の講座に参加した時のアンケートでも

夫に、定年後の過ごし方について尋ねると「(妻との)旅行、会話」と、答えるそうですが

妻の答えは、「夫が家に居るようなら、自分は外に出る@仕事とは限らず」が圧倒的…と

結果が出たそうで、しかも講師によるとどこの講座でも、そうなるみたいです。

 

ご多分に漏れず、滝島の妻佐和子もこれを機に看護師の仕事に復帰したいと考えており

夫に相談(と言うより「反対」は、当に承知)することもなく、面接もパスしてしまっています。

旅行のパンフレットと、勤め先の「緩和ケア」のパンフレットを同時に取り出すふたり。

夫は妻の予想外の動きに戸惑い、どなる事しかできず

妻は、夫の予想通りのリアクションに家を飛び出します。

 

職場では、模範運転士として誰からも尊敬されている滝島ですが

妻も自分のレールを走らせようとしたのが大間違いなんですよね。

 

お総菜のパックを箸で破って見たものの食べるのをためらい

家の明かりを発見するや否や駆け出すものの無様に転ぶ姿はホントに情けない。

 

「まともに話し合ったことがない」と、妻が言いますが

映画全体を通しても、ふたりの思いが語られることはほとんどありません。

先輩、見習い運転士、娘、妻の友だち、そして昔のGF…

廻りの人の言葉に、少しづつ心が動き、自分の気持ちに気づいて行くふたり。

相手を理解する前に、まず自分の気持ちを確認しないといけないのが

この年代の面倒なところなんです。

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娘を演じてる小池栄子ちゃんと塚本クンの夫婦がいいんですよね。

栄子ちゃんの「ハラ」が「コレ」なところがまたいい味になっています。

 

雪を戴いた北アルプスを背にどこまでも続く田んぼの中をまっすぐに走る富山地方鉄道。

前作のバタデンでも、そして私の故郷を走っていたノテツでもそうでしたが

「お下がり」の列車が走ってる事が、ドラマを生んだりもします。

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滝島が中ちゃん演じる見習い運転士に「下手だからこそ~」と語るシーンが好きです。

中川家の礼二さんのパンツとイカの燻製には、笑わせて頂きました。

 

★★★★★

何度か出てくる「敬礼」のシーンが心にグッと来たので、辞書で引いてみました。

 1.敬意を表して、礼・挙手などをすること。また、その礼。

 2.うやまうこと。尊敬。

相手を尊敬出来た時、その時が本当の意味で理解出来た時なんでしょうね。

滝島が佐和子に送った最高の「敬礼」~素晴らしい「愛の伝え方」でした。

 

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オットの「オ」の代わりに「ぺ」を当てておけばいい~なんてウマイなぁ。

今作も見事に男性スタッフばっかりなのに、随分目線が違いました。

 

 

 

 

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コメント

お早うございます。
夫婦で年金の講座に参加した時のアンケートで、「妻の答えは、「夫が家に居るようなら、自分は外に出る@仕事とは限らず」が圧倒的…と結果が出たそう」ですが、まさにそのことがこの映画のリアリティを支えていると思いました。そして、「夫に相談(と言うより「反対」は、当に承知)することもなく、面接もパスしてしまってい」るというところからこの映画が展開するわけですが、案外このくらいの年配の家庭ってそんなものかもしれないな、と思いました。
そんなことはともかく、見慣れていた西武鉄道のレッドアロー号が、富山平野を疾駆する姿は感動的でした。

こんにちは!!  この映画本当に良かったよね~
僕は今年のベスト10に入れますo(*^▽^*)o
今年も色んな映画に 出会えて 良かったです
それでは 良い 年末年始迎えてくださいね!!

クマネズミさん
サラリーマンには定年があって、主婦にはないですからね。
急に「一緒に何かしよう!」と言われても、って感じなんですよね。
それより、これを機に何か始める~正にドンピシャの年代なんですが
私の周りにも結構多いですよ、介護関係とか保育関係とか。

「急行列車」って、何とも言えない憧れを感じますよね。
特に、「レッドアロー号」は、すごくファンが多くて
確か復刻版??が走ったと聞いた気がしますが!?
埼玉の景色にも馴染んでいたんでしょうが
富山の景色にピッタリと溶け込んでいましたね。

sakuさん
こんばんは~、ちょっとご無沙汰してしまってすみません。
はい!私は、ベスト3に入れますよぉ~。
そうですね、特に今月は感動をいっぱいもらいました。

こちらこそ、来年もよろしくお願いします。
年末年始は、一番お忙しい時期だと思いますが
風邪をひかないように、気をつけて下さいね。

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