『ツレがうつになりまして。』
NHKドラマを観た事がきっかけで原作コミックも購入。
ほのぼのとした夫婦の愛情物語が大好きなお話
篤姫、家定コンビが演じるとあれば、観に行かない訳にはいきません。
『ツレがうつになりまして。』(公式サイト)を、観て参りました。
【健やかなる時も、病める時も。】
10月16日 名古屋ピカデリーにて
布団をかぶって落ち込む夫を「亀」に例えたり、茶化したりしたところで
四六時中、うつ病の人がそばにいたらどうでしょう。
ましてや、ずっと頼り切っていた人がそうなってしまったら~
夫(ツレ)とイグアナ(イグ)と平和な毎日を送るハルは売れない漫画家。
「ボクが面倒を見ます、ハルさんは好きな漫画を描いていて!」と
言ってくれるツレのおかげで、ノンビリと暮らして来ました。
でも、ある日、その生活が一変します。
几帳面で、仕事もバリバリこなすサラリーマンのツレが
体の不調を訴えるようになり、終には「うつ病」と診断されてしまうのです。
「頑張ってはいけない」「頑張らせてはいけない」と、言いながら
自分は、額にしわを寄せて目いっぱい頑張っているハル。
それが、ツレにプレッシャーを与えることは十分承知しているのに…
どちらかと言うと、原作は「うつ病の家族とどう向き合うか」が描かれていた気がしますが
本作は、「わかってはいるけど…」の部分を描いていたように思います。
そして、それは夫が「うつ病」だからではなく、ごく一般的な夫婦にも当てはまる事…
最後に「フィクションです」と表示されましたので
かなりオリジナルなエピソードも盛り込まれているんでしょうね。
(原作は、「ツレうつ」と「その後のツレうつ」しか読んでいないのですが…)
どの演出も良かったです、特に「同窓会」のシーン。
常にお互いを見つめ合って、わかりあって、寄り添って
健やかなる時も、病める時も変わらない…
わかっているけど、実行の難しい時もあります。
今からでも遅くないかな?~心に留めておかなければ…
あおいちゃんがいいですねぇ、笑顔がキュートで~
堺さんは役作りで痩せられたんでしょうか。
本当に辛そうな表情をなさるので、切なくなりましたね。
この方のお母さん役は、間違いがないのですが
余さんと大杉さんのご夫婦がまたいい~ご両親も、いつも一緒に仕事をして
同じものを見ていると言う設定がすごくいいと思いました。
(大杉さんって、床屋の役が多い気がします…)
秋にピッタリのほっこり温かいハッピーエンド、これもお勧めです。
★★★★☆
「日本語字幕版」の鑑賞でしたが、これはたまたまでしょうか?
BGMのクラッシック曲のタイトルが表示されて有難かったです。
音楽が心地いい作品でもありました。
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監督 佐々部清
脚本 青島武
原作 細川貂々
ジャンル ドラマ
製作年 2011年
製作国 日本
配給 東映
上映時間 121分
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こんちは。
くだらない事を書きます。
「ツレがうつになりまして……つれー」
投稿: ふじき78 | 2011年10月16日 (日) 23時14分
演じている堺さんがインタビューで自分なりに悩んだ末にこういう演じ方を
したと言ってました。彼はうつ病そのものを理解して表現するというより、
自分の中の弱い部分、いわゆる心の風邪の原因となるような部分を取り
出し増幅して演じていたそうです。
結局のところ、うつ病と一口で言ってもその症状は千差万別。それぞれの
病気に対するスタンスもあって当然で、原作通りの夫婦というよりは、堺雅人
と宮崎あおいの演じる夫婦ではこうなったと言うことのようです。
でもこの作品のお二人はとても素敵でした。
投稿: KLY | 2011年10月16日 (日) 23時27分
時と場合によっては、頑張らないことが大切だと教えられる映画でした。
ツレのような仕事は、いちばんウツになりそうな仕事ですよね。
割り切ってこなせる性格の人じゃないと向かなそうですね。
と考えると、ウツになる男性の大半は、仕事が原因なのかなと思ったりもしました♪。
投稿: ふぁろう | 2011年10月17日 (月) 01時24分
僕も原作「ツレうつ」二作と「イグアナの嫁」二作を買ってきましたので、これから読みたいと思ってます。
映画はとても気に入りました。
あおいちゃんはかわいいし、堺さんの演技も何かほのぼのしちゃって、笑って泣かされました。
売れない漫画家のハルさんですが、ツレの為にガンバらないと言いながらも、一所懸命さにはホロリとさせられました。
投稿: のびた | 2011年10月17日 (月) 12時48分
☆ふじきさん☆
悩ませてしまったでしょうか、素敵なコメントを有難うございます。
夫婦なのに「ごめんなさい」とか「ありがとう」が多すぎるんですよね、この二人。
ハルも「ツレ~~~」って、もっと素直に言えればよかったのにね。
投稿: ほし★ママ。 | 2011年10月17日 (月) 23時05分
☆KLYさん☆
そうなんですよね。
この作品はデリケートなテーマを扱っているので
演じる方は、本当に大変だったと思います。
全くの平和ボケな鑑賞者ですが
「夫婦っていいな」「足りないものを補い合えるっていいな」って
この二人は伝えて下さいました。
投稿: ほし★ママ。 | 2011年10月17日 (月) 23時11分
☆ふぁろうさん☆
実際、知人が同じような経験をしています。
某宅配業者の電話オペレーターをしていたのですが
やはりクレーム対応に追われて、体を壊して…
でも、女性だったので(パートでしたし)アッサリと退職。
頑張らなくなったら、元気になりました。
ただ、やはり日本では、男の家長が家族を養うと言う考えが一般的なので
もっと厳しいプレッシャーがあるかも知れませんね。
上手に空気を抜きながら、明るく暮らしていけたらいいですね。
投稿: ほし★ママ。 | 2011年10月17日 (月) 23時22分
☆のびたさん☆
わぁ~、大人買いですね。
あおいちゃんと堺さんの演じる夫婦も素敵でしたが
原作のご当人おふたりが本当によくって~
もちろんテンテンさん「頑張らない」と言いながら
健気に過ごしてるんですが
それが全く感じられないように、描かれているんですよね。
絵のタッチも可愛いですしね。
『イグアナの嫁』もすごく気になっていました。
まずは、原作を読み返そう・・・っと。
投稿: ほし★ママ。 | 2011年10月17日 (月) 23時33分
「ほし★ママ」さん、お久しぶりです。
TBをありがとうございます。
この映画は、おっしゃるように、「あおいちゃんがいいです」し、堺雅人の演技も素晴らしいと思いました。
それと、興味深いなと思ったのは、彼らの住んでいる家が日本家屋だという点。今時こんな家に若い夫婦が住んでいるのはなんだか変ではと思いましたら、監督は、ここで『東京物語』をやりたかったとのこと。どうりで、宮崎あおいのイラスト集から様々のイラストが空に飛んでいくなど、ファンタジックな要素も沢山盛り込まれているなと思いました(そんなこともあって、「最後に「フィクションです」と表示」されているのでしょう!)。
投稿: クマネズミ | 2011年11月 1日 (火) 22時05分
こちらこそ、コメントとトラバをどうも有り難うございました。
現在的な夫婦の姿を投影した二人ですが
少し生き方が不器用だったり、それはあの日本家屋に似合いますね。
イグアナには日光が必需だそうですが、日当たりもよさそうでしたし…
「ツレうつ」実際に細川ご夫妻に起きた事とは
隔たりがあるかも知れませんが、夫婦愛を素敵に描いてる作品でした。
投稿: ほし★ママ。 | 2011年11月 3日 (木) 17時49分