« 『僕たちは世界を変えることができない。』 | トップページ | 『エンディング・ノート』 »

2011年10月 8日 (土)

『はやぶさ/HAYABUSA』

『はやぶさ-HAYABUSA BACK TO THE EARTH-』劇場鑑賞

「はやぶさ物語」…的川泰宣先生 講演会拝聴 ・・・と

ゆうりさんのおかげで、すっかり「はやぶさくんファン」の私です。

 

的川先生が公演の最後にポスターと役を演じる西田さんの画像を

スクリーンに映し出してPRされていた作品

『はやぶさ/HAYABUSA』(公式サイト)を、観て参りました。

 

 

 

【改めて「ありがとう、はやぶさ」】

10月8日 地元ユナイテッドシネマにて

 

惑星探査プロジェクトが進行する中で、西田さん演じる的場渉外室長が

広報活動で講演をしているところから、物語は始まります。

まだ、探査機には名前がなくてMUSES-Cと呼ばれています。

空席の目立つ会場に、居眠りする人、勘違いな頷きを返す人…

 

その中で、唯一?熱心にメモを取る女性がいます。

アルバイトをしながら、学位取得の為に論文を書く毎日の水沢恵です。

恵(竹内結子さん)は、根っからの宇宙オタクのようで

公演後帰ろうとする的場を捕まえ、いくつかの質問をぶつけます。

それが、きっかけで宇宙科学研究所に誘われることになる水沢。

 

Hayabusa2

 

はやぶさの打ち上げから帰還までは、この水沢の視点で語られます。

また、はやぶさ自身を人(男の子)に見立て

竹内さんの声で、その様子が伝えられます。

この演出と竹内さんの演技が、見事にはまって

映画を素晴らしいものに仕上げています。

  

Tky201107120317

 

勿論、打ち上げまでの間には重量・予算など問題が山積。

その部分もきちんと丁寧に描かれていきます。

的川先生が「似てますか?」と、西田さんの写真を掲げていらっしゃいましたが

川口プロジェクトマネージャーを演じる佐野史郎さん(役名は川渕)が本当にソックリで~

そのことで、起こる事がよりリアルに感じられました。 

 

どんなミッションをやり遂げるのも、携わる方々の不屈の努力は欠かせませんが

先人の失敗も成果として生かし、小さな奇跡もまた成果として

NASAにもできなかった事を低予算でやり遂げたこのプロジェクトチームに

改めて最大の賞賛を送りたいと思います。 

そして主役は、やっぱりはやぶさくん~帰って来てくれて、ありがとう!!

 

★★★★☆

 

110614_hayabusa

 

私的には、100点満点の感動を頂いたのですが

さすがに、的川先生のお話を伺っていなかったら

軸やエンジンの重大なトラブルを回避したエピソードが

全く理解できていなかったと思うんです。

なので、☆半分減点させて頂きました。

 

* 気になった予告 *

『はやぶさ 遥かなる帰還』 (公式サイト)

いきなり「JAXA全面協力」の文字が映し出されて

「もう始まったの?」って思ったら、渡辺さん主演版の予告でした。

せめて映画を4作観て、関心の大きさを示し

超微力ながら、「事業仕訳」や「予算削減」の歯止めに貢献できたらと思います。 

 

 

 

« 『僕たちは世界を変えることができない。』 | トップページ | 『エンディング・ノート』 »

コメント

( ̄ー ̄)ニヤリ なんか 見てる映画 運命感じます
これ 良かったです  宇宙用語は理解できないけど
これ 映画ヲタクと 宇宙ヲタクの ヲタク心通う映画なのよね
見終えて 本当に映画見てよかった
映画が 好きで良かったと感じました!!

☆sakuさん☆
こんにちは~。
はい!私もいつも思っています。
なので、残念ながら鑑賞できなかった作品を
sakuさんが、気に入っていらっしゃらなかったら
ホッとしたりしてますよ(AN・・・とか~まぁ、いいですね)

いくら色んな方法で説明されても、さすがに専門用語はわかりませんよね。
でも、竹内さんの好演で楽しく観ることができました。
ヲタクの心が通う~なるほどですぅ。
必ず目の前にパソコンがあるんですよね。

ほしさん、こんばんは~
背景を黒にしたのは、宇宙空間を表現しているのでしょうか?

映画、わたしも観ました。
手堅い作りでしたね。
はやぶさのエピソード自体が、あまりにドラマチックで感動的で、広く知れ渡っているので、映画はどうやって作るのだろうと興味津々でした。

ノンフィクションの部分をこつこつ積み上げて、そこに適度にフィクションを織り交ぜる。
うまいさじ加減だなあと思いました。

ほしさんも書いてますが、わたしも川口プロマネージャーの完全コピーを目指した、佐野史郎さんの役作りに感心していました。
本人がいるみたい。

研究所や管制塔の様子が、リアルで臨場感があって、そのあたりも作り手の思い入れを感じました。
のぞみのエピソードもじ~んときたし、日本の町工場の底力がはやぶさの旅を支えてきたこともわかります。
素晴らしき日本の技術力です。
NASAに比べると、とても貧乏でも、我々には知恵と団結力と根性があり、それが誇らしいなと思いました。
とても、見ごたえありました。

動画紹介します。完全コピーを目指した佐野さんが、本物に出会い恐縮したりサインをもらったりしています。

http://tv.oricon.co.jp/interview/111004_01.html

☆ゆうり(りんこちゃん)さん☆
いつもご訪問、コメントを有難うございます。

あはは~、そう言うタイミングでしたね。
たまたま、黒いバックにしてらっしゃるブログにお邪魔した時
すごく読みやすかったので、探してみました。
可愛い系のがなくて残念だったのですが
「『はやぶさ』鑑賞記念リニューアル」って事にしたいと思います。
 
リンク先、3回繰り返して見てしまいました。
川口先生に、サインをお願いする佐野さんが可愛かったです。
甲本さんの拍手の完コピは、最高でしたね
 
この映画をここまで楽しめたのも、ゆうりさんのおかげです。
改めまして、どうも有り難うございます

そうなんですよ。実は私もトラブルやらの所がちーとよく解らなくて。
時々専門用語を右側に字幕で出してくれてたけど、それがなんなの
かが解らない時とかあったし。
まあでも細かいトラブル内容が問題じゃなくて、それをみんなが必死で
回避しようと努力し、運も味方した結果奇跡的にはやぶさくんが戻って
来てくれたってこと自体がもう感動のドラマですよね♪

☆KLYさん☆
こちらにもトラバ&コメ、どうも有り難うございます。

はやぶさ関連の説明で、一番有難くわかりやすかったのが
「はやぶさ君の冒険日記」でした。

http://www.isas.jaxa.jp/j/enterp/missions/hayabusa/fun/adv/index.shtml

映画の中で恵が子供向けに書いていた絵本?です。

でも、おっしゃる通りアレは内容を理解させられたかは問題じゃなく
困難を乗り越えて行った過程をどう見せるかですよね。
見せ方は本当にうまかったと思います。
普通なら、冒頭のシーンのように一般人はみんな熟睡ですよね。

ほし★ママさん、こんばんは!

号泣してしまいました〜。
プロジェクトを成し遂げたみなさんのがんばり、また「はやぶさ」を人に見立てていたのに、思いっきり感情移入してしまいました。
お帰り!って言いたくなりますね。
技術的なこともわかりやすく解説してくれていて観やすかったです。
ほんとにたいへんなことを成し遂げたんですねー。

☆はらやんさん☆
わかっていても、あの成功のシーンには涙が止まりませんよね。
特に、ずっと感情移入して来た「はやぶさくん」は燃え尽きて
地球には帰って来れないのですからね。

日本人って本当に素晴らしいですよね。
辛いことがたくさん起こった今年でしたが
大きな希望の光を灯してくれたと思います。

的川先生の講演を聴かれていたのですね。
僕も聴きたかったなあ。
そうすれば映画の内容ももっと深く理解できたかも知れませんね。

佐野史郎さんは、僕も素晴らしいと思いました。
竹内結子さんの演技には笑いました。
はやぶさくんの声には泣かされましたけどね。

☆のびたさん☆
大スターののびたさんんにお越しいただいて光栄です。
コメ&トラバ、どうも有り難うございます。
 
お友だちのおかげなんですけど、いろいろラッキーでした。
的川先生は、西田さん演じる的場が漁協の方に説明するシーンにあったように
本当にサービス精神旺盛で、お話がお上手なんですよ。
 
この映画と同じように、専門的な事は噛み砕いて
職員のエピソードを話すときはユーモアたっぷりで~
 
本当に役者さんが素晴らしかったです。
演技での「完コピ」にやられました。

失敗は成功のもとですよね。
がんばって帰還してくれたはやぶさくんに感謝です。

渡辺謙主演の作品や、3D版など、まだまだ「はやぶさ」は盛り上げてくれそうですね。

次第に、その話の(゚▽゚*)流れは分かってきているので、各映画会社の腕の見せ所となりましょう^^

☆風子さん☆
こちらにもコメントとトラバを有難うございました。
はい!はやぶさくんに心から「ありがとう」ですよね。

☆ミッドナイト・蘭さん☆
こんばんは!
コメントとトラバをどうも有難うございました。
渡辺謙さんのは「人間ドラマ」で
藤原くんのは、エンジンが3Dで飛び出してくるんでしょうか。
とっても楽しみです~、

竹内結子が演じる恵と、竹内結子の声が演じるはやぶさ君の、ナイスなコラボレーションでした。
プロジェクトチームの苦労が実り、はやぶさ君が幾多のトラブルを乗り越えての帰還劇は、
とても感動的で、映画化するにふさわしい歴史的、世界的快挙だったのだと実感しました♪。

ふぁろうさん
こんばんは!
コメントとトラバをどうも有難うございました。
竹内さん、最初はアレレ~でしたけど
だんだんキュートに思えてきました。
はやぶさくんの声も本当ピッタリで~

元々素晴らしい奇跡のドラマなんですけど
それを過剰な演出ではなく、演技者の魅力で見せてもらえました。

お金のないくだりは、ああ日本ってあまりロマンに金をかけないよなあ…と思いつつ、
そこをアイデア、情熱、工夫で乗り切るチームの面々にジンときました!

はやぶさはこれから競合で数作あるのでまたどんな切り口が楽しみです^^

おくやぷさん
日本の宇宙開発事業って、諸外国からは
呆れられるくらいの低予算なんですよね。
でも、「そんなこともあるかと思って」と、智恵で乗り切るところは
皮肉ながら、現実が映画を超えたドラマになっていましたね。

はい!次回作がとても楽しみです。

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『はやぶさ/HAYABUSA』:

» 夢ある宇宙。【映画】はやぶさ/HAYABUSA [B級生活 ゲームやら映画やらD-POPやら]
【映画】はやぶさ/HAYABUSA 2003年に飛び立ち、小惑星イトカワからサンプル採取に成功した 小惑星探査機「はやぶさ」の挑戦を描いたドラマ。 【あらすじ】 2003年5月9日。小惑星探査機「はやぶさ」は、小惑星イトカワを目指し地球を出発した。イオンエンジンの実験、成... [続きを読む]

» 映画「はやぶさ/HAYABUSA」感想 [タナウツネット雑記ブログ]
映画「はやぶさ/HAYABUSA」観に行ってきました。2003年5月9日に打ち上げられ、2010年6月13日にサンプルを地球に投下して消滅した小惑星探査機「はやぶさ」、およびその... [続きを読む]

» 『はやぶさ/HAYABUSA』 あなたも必見かもしれない [映画のブログ]
 こうしてみなさんにブログをご覧いただけるのも、インターネットへの接続も、そもそもパソコンや携帯電話やスマートフォンが動作するのも、コンピュータの中でプログラムが動いているからだ。現代社会ではあ...... [続きを読む]

» 「はやぶさ/HAYABUSA」 はやぶさくん [はらやんの映画徒然草]
「宇宙キター!」(これをわかる人は一部であろう) 最近、テレビや出版物でも宇宙に [続きを読む]

» 「はやぶさ/HAYABUSA」お帰り~!! [シネマ親父の“日々是妄言”]
[はやぶさ] ブログ村キーワード  日本中を感動の渦に巻き込んだ、あの小惑星探査機帰還のニュースを映画化。「はやぶさ/HAYABUSA」(20世紀フォックス映画)。競作ブームの先陣を切っての公開です。さあスクリーンで、あの感動を再現できるか?  古本屋でバイトをしながら論文を書いていた水沢恵(竹内結子)は、かつて講演を聞きに行き、質問をぶつけた“宇宙科学研究所”の的場室長(西田敏行)からスカウトされ、研究生として小惑星探査機のプロジェクトで働き始める。このプロジェクトの内容は、探査機を小... [続きを読む]

» 『はやぶさ−HAYABUSA−』 [シチュー鍋の中の混沌の弐]
『はやぶさ−HAYABUSA−』公式サイト 来年2月の東映版、3月の松竹版の先駆けて公開されたFOX版『はやぶさ』映画。 初日の10月1日、そして12日と2回観に行きました。2回目にはすでに小さなシアターになっちゃって、ちょっと(´・ω・`)となりましたが。 総じて言えば「秀作」です。よく出来てます。 とにかく「ちゃんと『サイエンス』で『ヒューマン』があって、きちんと『映画』になってた!」と、すごく安心しました。それだけ不安だったんですよ。「妙なラブストーリーになってないか、... [続きを読む]

» 『はやぶさ/HAYABUSA』 [京の昼寝〜♪]
□作品オフィシャルサイト 「はやぶさ/HAYABUSA」□監督 堤 幸彦□脚本 白崎博史、井上潔□キャスト 竹内結子、西田敏行、高嶋政宏、佐野史郎、山本耕史、鶴見辰吾■鑑賞日 10月10日(月)■劇場 TOHOシネマズ川崎■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は...... [続きを読む]

» はやぶさ/HAYABUSA [風に吹かれて]
帰ってきてくれてありがとう公式サイト http://movies.foxjapan.com/hayabusa監督:堤 幸彦  「明日の記憶」 「20世紀少年」シリーズ2003年5月、小惑星探査機はやぶ [続きを読む]

» はやぶさ/HAYABUSA★★★★☆はやぶさくんの見た宇宙 [のびた@映画の話をしようよ]
監督 堤幸彦 出演 竹内結子(水沢恵) 西田敏行(的場泰弘) 高嶋政宏(坂上) 佐野史郎(川渕) 山本耕史(田嶋) 鶴見辰吾(喜多) 筧利夫 市川実和子 甲本雅裕 マギー    六角慎司 高橋長英(萩原教授) 生瀬勝久 [ 2011年10月1日公開 ] ジャンル ドラマ 製作年 2011年 製作国 日本 配給 20世紀フォックス映画 2003年に飛び立ち、2010年に奇跡の帰還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」の挑戦は、日本のみならず世界中に感動を与えた。地球から60億キロ離れた“小..... [続きを読む]

» [映画『はやぶさ/HAYABUSA』を観た(短信)] [『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭]
☆非常に面白かった。  先だって見た『はやぶさ HAYABUSA BACK TO THE EARTH』(クリック!)にはなかった人間ドラマを加えつつ、  また、その「はやぶさ」自体の旅路の予習も出来ていたので、相乗効果で楽しめた。  この物語は、言わずと知れた実際の宇宙計画だっ...... [続きを読む]

» はやぶさ/HAYABUSA ほんとよく帰ってきてくれたよ〜!感動再び。 [労組書記長社労士のブログ]
【=51 -9-】 ハヤブサはJAXAのウェブサイトでちょこちょこ追っかけていた、ほんとに大変な挑戦でそして日本はやりきった! 自分の中でも昨年1年間で一番感動し勇気を貰った出来事だった。 そんなハヤブサを題材にした映画はいくつも作られているらしいが、この映画が一...... [続きを読む]

» はやぶさ/HAYABUSA [日本映画の女優たち]
宇宙を見続けるメンバーが、宇宙から地球を見た探査機を信じ続ける時、その奇跡は起こる。 − おしゃれセンスより理系センスに優れた研究員、竹内結子がラストで見せる充実の笑顔 − 宇宙には無限の空間と可能性が広がっており、まだそのごく一部しか明らかになっていません。 20世紀半ば以降、当初は軍事目的で、旧ソ連とアメリカが中心になって始まった宇宙開発競争は激化し、 それなりの成果も収..... [続きを読む]

» はやぶさ/HAYABUSA  [as soon as]
140分 - 人間ドラマ 監督: 堤幸彦 なぜいつも載せないこの情報を載せるかというと、 はやぶさカオスだからです 以前みた、ドキュメンタリーのはやぶさ はやぶさ -HAYABUSA BACK TO THE EARTH...... [続きを読む]

» 映画:はやぶさ/HAYABUSA [よしなしごと]
 部長に借りた(無理矢理渡された)小惑星探査機 はやぶさの大冒険を読み終えると、すっかり、はやぶさのファンに(汗)。冒険活劇であるだけでなく、技術者があつい!僕も技術者の端くれですので、目からうろこの場面がたくさん。そんなわけでこの映画も楽しみにしていました。と言うわけで、はやぶさ/HAYABUSAです。... [続きを読む]

« 『僕たちは世界を変えることができない。』 | トップページ | 『エンディング・ノート』 »

2020年12月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
フォト
無料ブログはココログ

こちらもよろしく