『コクリコ坂から』
携帯電話の待ち受けをこれにしましたぁ~。
娘を始め、私の廻りには「ジブリファン」が多いのですが
私は、どちらかと言うと観ていない方です。
でも、本作は予告からとても惹かれていました。
寝不足 (なでしこJAPAN、感動をありとう!)でしたが
『コクリコ坂から』 (公式サイト)を観て参りました。
【なぜ今、この時代が描かれる?】
7月18日 地元ユナイテッドシネマにて
1963年の横浜、高台の洋館の二階で海(mer)は、目を覚まします。
たたんだ布団の下には、寝押しされたプリーツスカート。
壁には、セーラー服が掛っています。
merの朝は、毎日とても忙しい。
マッチを擦りガスに火をつけ、船に向かって旗を揚げます。
洗濯機を回し、弟や妹・下宿人の為に朝ごはんを作ります。
彼女の家は、コクリコ荘と言う下宿屋さんなのです。
お手伝いのおばさんに後を頼み、海は学校へ。
後に理事長が登場するので私立の高校なんでしょう。
学校では、バンカラ学生などが根城にする文化部の殿堂
カルチェラタンが、存亡の危機に直面しています。
何もかもをハイカラに変えようと言う時代
大半の生徒が、クラブハウスの建築に賛同しているのです。
ある事件がきっかけで、カルチェラタン存続派の俊と出会った海。
ふたりは、共に活動をするうちに惹かれあっていきます。
この記事を読んで下さっている方で、「ガリを切る」が
お解りになる方は何人いらっしゃるでしょうか。
「ガリを切る」をはじめ、私にとってはどの場面も懐かしい物ばかり。
オート三輪のハンドルや洗濯機の絞り・・・
お肉屋さんのコロッケ~は、今でもあるか!
『マイ・バック・ページ』でも、思った事なのですが
若い監督さん、なぜ今この時代を描こうとなさるのでしょう。
(企画は、宮崎駿氏で少女漫画の原作モノらしいですが…)
本作では、海と俊の出生に絡んで(予告に出てきたので敢えて)
その親たちの恋愛や結婚、友情~その青春時代も描かれます。
ジブリ作品は、やはり音楽がいいですねぇ。
手嶌さんが歌う主題歌はもちろんですが
大合唱も良かったし、テレビから流れる「上を向いて歩こう」も…
そして、私はカルチェラタンのシーンで流れたタンゴが一番好き。
長澤まさみちゃんの声も、とっても良かったです。
それから、風吹ジュンさん~実年齢より若い役の方がアフレコには向くのかな…
私にとっては、「こんな時代があったなぁ~」と、
ただ、ただ懐かしく、胸がキュンとなる作品でしたが
若い方にとってはどうなんでしょう
色んな年代の方の感想が聞いてみたい・・・と思った作品でした。
★★★★☆ どっぷり思い出に浸りました。
クラス文集や遠足のしおりなどを作る役を引き受ける事が多かったので
重いやすりのはまった下敷きにパラフィン紙を置き
鉄筆でカリカリと書いて行く感触が、よみがえってきました。
字の上手下手より、いかに四角い字を書くかが見栄えを決めていたと思います。
この後、ガリを切る作業は鉄筆からボールペンになり
一枚づつガリ版で印刷していたのが、輪転機になり
今は、パソコンで書いたものをレーザープリンターで印刷
この進歩に比べれは、人の本質の変化なんて
「『ない』に等しい」のかも知れませんね。
新コーナー * 気になった予告 *
『モテキ』(公式サイト)のキャスティングがすごい!
大好きな森山未來くんが主演のコメディものらしいのですが
取り巻く女性が魅力的!~長澤まさみちゃん、麻生久美子さん
仲里依紗ちゃんに真木よう子さん~9/23公開だそうです、楽しみ♪
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出演(声) 長澤まさみ(小松崎海) 岡田准一(風間俊) 竹下景子(小松崎花)
石田ゆり子(北見北斗) 風吹ジュン(小松崎良子) 内藤剛志(小野寺善雄)
風間俊介(水沼史郎) 大森南朋(風間) 香川照之(徳丸社長)
[ 2011年7月16日公開 ]
ジャンル アニメーション
製作年 2011年
製作国 日本
配給 東宝
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「コクリコ坂から」★★★
岡田准一、長澤まさみ、風間俊介、
大森南朋、竹下景子、石田ゆり子、
柊瑠美、風吹ジュン、内藤剛志、声の出演
宮崎吾朗監督
91分、2011年7月16日より全国公開,
2011,日本,東宝
(原作:原題:漫画:コクリコ坂から )
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