映画『奇跡』(11日-19)
職場の3時の休憩に、たまたま広げた夕刊。
試写会の案内が掲載されていました。
締め切りまで、一週間もなかったのでその日のうちに応募。
中日新聞主催の試写会で『奇跡』(公式サイト)を見せて頂きました。
九州新幹線全線開通が大きなテーマの本作。
上映前に、震災の為にテレビで流れることがなかった
ずっと見たいと思っていたCMを見ることができました。
多くの人たちのそれぞれの歓迎の中、走り抜ける新幹線。
一つの立派な作品ですね。
ディズニーアニメのショートフィルムみたいに感激しました。
【微妙な「変化」を丁寧に紡ぐ】
6月8日 地元シネコンにて ★★★★☆
子どもたちが、冒険に繰り出す作品は
古今東西、結構たくさんありますよね。
でも、この作品は、今まで観た作品とは一味違う気がします。
さすがに是枝監督は「現代」を描き出すのが、お上手です。
両親の離婚、住慣れない灰の降る町での暮らし…
主人公の航一は、確かに今の暮らしに不満を持っています。
「奇跡」が起こって、前の暮らしを取り戻せれば…と、願ってもいます。
でも、友だちや周りの人には恵まれています。
熱血教師の言動にイジメが始まるどころか
担任のKYぶりを、友だちが慰めてくれたりするのが微笑ましい。
さらに、弟の龍之介は、今の生活をしっかり受け入れています。
その無邪気な言動は、現代っ子の次男そのもの。
この兄弟だけではありません、出てくる子どもたちがみんな
しっかりと「夢」「起こしたい奇跡」を、持っています。
それに比べて大人たちがふがいない。
それぞれ、思いは違うけれど『奇跡』を信じて旅立つ事に…
実現までの準備・資金調達(?)のアレコレも、笑えます!!
演技とは思えないとても自然な演出。
生き生きとした子どもたちが魅力的に描き出されます。
それには、脇を固める名優さんの存在が大きいと、思います。
特に、橋本功さん演じるおじいちゃんと
樹木希林さんのおばあちゃんが、すごくいいです。
オダジョーパパも相変らずカッコいい♪
確か実生活でもパパになられたんですよね。
「奇跡」を願う中で、起こる小さな「変化」の数々。
それがとても暖かくて、ジーンとなるステキな物語です。
一緒に観ていた夫は、何か一つインパクトのある
「奇跡」が起こって欲しかったと言っていますが
私は、九州新幹線同様、新しい「旅立ち」のお話を満喫しました。
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「奇跡」★★★☆
前田航基、前田旺志郎、大塚寧々、オダギリジョー、
夏川結衣、阿部寛、長澤まさみ、
原田芳雄、樹木希林、橋爪功出演
是枝裕和 監督、
128分 、2011年6月11日,
2011,日本,ギャガ
(原作:原題:奇跡)
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こんばんは。
コメントありがとうございます^^
子供たちが本当に初々しいですね。子供と大人の狭間というか
少しだけ大人っぽくなってきた年頃というか。
奇跡を信じながら、でもどこかで奇跡なんかないんだと解ってる。
まさにこうして大人になっていくんだと…^^
投稿: KLY | 2011年6月13日 (月) 23時47分
☆KLYさん☆
こんばんは~
こちらこそ、コメントとトラバを有難うございました。
無邪気な部分と妙に大人な考えをする部分
色んなセリフに生かされていて良かったですね。
そうなんですよね!
奇跡は起こらないことは知ってるけど
それを信じる気持ちも持っていたいお年頃なんですよね。
是非、一度「かるかん」を召し上がってみて下さいね
投稿: ほし★ママ | 2011年6月14日 (火) 21時29分
大きな奇跡とは言えなくても、小さな奇跡の積み重ねが、
子供たちの冒険旅行を完成させたましたね。
さりげなく応援してくれる周りの大人たちも、みな好演でしたね。
投稿: ふぁろう | 2011年6月19日 (日) 23時27分
こんにちは!! 暑くなりましたね・・
先日はコメントありがとう うんうん この映画
ポイント高いよね 幸福感で
泣けるのも 良いよね・・・
思えば この 子供心は 誰もが通過する
「道」なんだよね!!
投稿: saku | 2011年6月20日 (月) 21時08分
☆ふぁろうさん☆
コメントとトラバを有難うございました。
小さな奇跡の積み重ね、それが「幸せ」につながるんですよね。
むしろ、「大家族で暮らすラスト」になんかなったら
それはきっと興ざめだと思います。
中村ゆり先生が養護教員だったら
男子児童はみんな体温計の偽装をしちゃいそうです
投稿: ほし★ママ。 | 2011年6月21日 (火) 07時07分
☆sakuさん☆
おはようございます、ハイ!暑くなりました。
この時期のジメジメと蒸し暑いのが、苦手です。
子どもたちが、生き生きと将来を語るのっていいですよね。
子どもたちの冒険心を知ってて見守る大人も素敵でした
投稿: ほし★ママ。 | 2011年6月21日 (火) 07時18分
お早うございます。
「出てくる子どもたちがみんなしっかりと「夢」「起こしたい奇跡」を、持ってい」るばかりか、なんとかそれを実現しようと努力しているのに対して、「大人たちがふがいない」のは、「奇跡」は寝て待つものだと思っているからなのかもしれません。
「奇跡」をタイトルとしながら、起こるのは「奇跡」というよりも「小さな「変化」の数々」、にもかかわらず最後まで観客を飽きさせないのは、「「現代」を描き出すのが、お上手」な是枝監督の手腕なのでしょうか、あるいは出演した子どもたちの演技の凄さなのでしょうか?
投稿: クマネズミ | 2011年7月 2日 (土) 06時35分
☆クマネズミさん☆
こんばんは!
各記事ごとに丁寧なコメントとトラバ、感謝いたします。
>「奇跡」は寝て待つものだと思っているからなのかもしれません。
なるほど、確かにそうですよね。
「街おこし」について語っていても、切羽詰まった感じはなく
今の自分に合った仕事を淡々とこなしていましたね。
素と演技のバランスの良さでしょうか
子どもたちの力を十分引き出すのは、やはり監督さんのお力だと感じました。
投稿: ほし★ママ。 | 2011年7月 3日 (日) 20時52分