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2010年9月26日 (日)

本「卒業」「眠りの森」/東野圭吾

連続ドラマをしっかり観ることはほとんどない私ですが

TVドラマ「新参者」は、第1回は見逃したものの

2回以降は、すっかりはまって最後まで観ました。

 

ちょうど放映中に、同じ加賀刑事シリーズの

「赤い指」がいいよ…と、Kei36さんに教えて頂いて読んでみたら

 

「新参者」よりも衝撃的で、加賀と父親との関係など

ミステリー以外の要素が素晴らしく

これは、加賀刑事を最初から極めようと決めたのでした。

 

1作目の「卒業」は6月くらいに読みました。

読み始めてすぐに2作目の「眠りの森」を購入。

ところが、今年の夏は暑すぎて

本を開いても数行読むと、すぐに瞼が閉じてしまいます。

1/3くらいまでは、読んでは戻り、また進み~

やっと先週読み終えました。

 

 

「卒業」

 

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内容(「BOOK」データベースより)

大学4年の秋。
就職、恋愛に楽しく忙しい仲よし7人組
その中の一人、祥子がアパートの自室で死んだ。
部屋は密室。自殺か、他殺か!?
残された赤い日記帳を手掛りに、死の謎を追及する友人たち。
だが、第二の全く異常な事件が起って…。
錯綜する謎に挑戦する、心やさしき大学生・加賀恭一郎。
卓抜な着想と緊密な構成で
現代学生のフィーリングを見事に描いた、長篇ミステリーの傑作
  •  
  • 文庫: 371ページ
  • 出版社: 講談社 (1989/5/8)
  •  
     
    「赤い指」「新参者」に比べると「推理小説」の要素が強く
    トリックが使われているところが、楽しめました。
    密室トリックはもちろんですが
    茶道に絡んだトリックが
    わたしも「花月」(作品内では「雪月花」)で遊んだ経験があったので
    さらに楽しむことができました。
    青春小説としても、楽しめましたが
    殺人に及んだ犯人の心情には沿うことができず
    加賀の苦悩が伝わってくるお話でした。
     
     
     
    「眠りの森」
     

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    内容(「BOOK」データベースより)

    美貌のバレリーナが男を殺したのは、ほんとうに正当防衛だったのか?
    完璧な踊りを求めて一途にけいこに励む高柳バレエ団のプリマたち。
    美女たちの世界に迷い込んだ男は死体になっていた。
    若き敏腕刑事・加賀恭一郎は浅岡未緒に魅かれ
    事件の真相に肉迫する。
    華やかな舞台の裏の哀しいダンサーの悲恋物語。
     
  • 文庫: 328ページ
  • 出版社: 講談社 (1992/4/3)
  •  
  •  
  • バレエ団と言う全く縁のない世界のお話ですが
  • 人間関係や思想やシステムがとても丁寧に描かれているので
  • 入り込むことは意外と簡単でした。
  • バレリーナたち~そのストイックな生活がもたらす
  • 切ない恋愛物語としても読み応えがありました。
  • 「赤い指」で語られている父親との関係も
  • 垣間見ることができました。
  • 父とのぶっきらぼうな関係の中から
  • 重要な事件解決のヒントが出てくるのもいいです。
  • 重ねられていく謎に、どんでん返しともいうべきラストも
  • とても読み応えがありました。
  •  
  • つぎは「悪意」を読もうと思っています。
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    コメント

    私、東野圭吾さん大好きなので、次から次と読んでいます。
    この2冊、読みました。
    今、『使命と魂のリミテッド』を買ったまま、未読。

    その前に友人に借りた、湊かなえさんの『夜行観覧車』と
    荒木源さんの『ちょんまげぷりん2』を読破しなければならないもので・・・。

    この3日間、長女の引っ越しの手伝いで奔走していたので
    今、超特急で『夜行観覧車』を読んでいます。
    明日、返したいと思ってます。
    読む速さは少し自信あるけれど、目の疲労と体力が年々落ちてきて
    辛いです。
    切羽詰まってるから読む気になるけれど、自分の買った本はあとまわし~♪

    これから読書の秋ですから・・・家事を後回しにして・・・お互いがんばりましょうね(爆)

    ママさんこんにちは♪ 
    私も「新参者」見てましたよ♪

    これ、シリーズものだったのですね?
    いっときより、ミステリーは読まなくなってたのです、
    新参者でも、登場人物の感情がよく感じれて入りやすい作品だったので、
    小説の方も読んでみたくなりました♪

    ☆36ちゃん☆
    36ちゃんのおかげでいい作品にあえました。
    「新参者」まで道のりは遠いけど、順番に行こうと思います

    映画もだけど、本も読みたいものが次から次から湧いてくる…
    9月中旬からやっとスイッチが入って
    散々枕になっていた本にも手が伸びるようになってきました。
    今は、海堂尊さんの「ブレイズメス1990」を読んでいます。
    その前は、「桜色~オカンの嫁入り~」を、一気読みしました

    食欲の秋、芸術の秋~あぁ、家事の秋は、ないなぁ
    「ちょんまげぷりん2」私も、注文済み
    とうとう映画は見逃したけど…
    36ちゃんは、心遣いが細やかだから
    お友だちからも親切にされるんだよね

    ☆ココロちゃん☆
    「新参者」よかったよねぇ~。
    毎回、人情話が繰り広げられて「新参者」の話で

    そうなんです、「新参者」は加賀刑事のシリーズの最新のもの
    阿部ちゃんと同じくらいの年になってるんでしょうね。
    大学時代の「卒業」に始まり、2作目は20代後半くらいかな
    最初、遡ってこようかとも思ったけど、やっぱ無理がありました

    多分、図書館にもあると思うので、気が向いたら手に取ってみて

    私はまず「新参者」を読んで、TVを観て(笑)、
    その後「赤い指」を読もうかと思ったのですが、
    やはり加賀さんのルーツから知りたくなって、「卒業」からチャレンジすることにしました。(^^ゞ
    東野さんの小説は読み始めると早いんだけど、
    何しろ他の本も待機していたりして、なかなか先に進まないわ~^^;
    早く「どちらかが彼女を殺した」に進みたいです(笑)。
    記事、二つに分かれてますが、TBさせてくださいね。

    ママさん、相変わらず読書家ですね〜
    小説の情報には本当に疎いので、ママさんがこうやって
    いろいろ紹介してくださると助かります(^^;

    小説の映画化も、「映画を見終わってから、原作を読む」派なので、
    今ようやく「悪人」に手を伸ばそうと思っているところです。

    「新参者」
    ドラマ大好きの母がかかさず見ていたようです。
    評判いいですね私も再放送があったら見てみよう〜っと!

    あ、「てっぱん」もいつもの朝ドラが始まったー!という感じ。
    しばし見守ります。あのオープニングのダンスがそのうちクセになりそう(笑

    ☆choroさん☆
    やっぱり「新参者」ご覧になっていたんですね
    あれは、本当に面白いドラマでした。
    わが家のテレビは、稼働率が低い上に
    ほとんどNHKBSにチャンネルが合っているので
    情報が少ないんだけど、たまたまブログで小耳にはさんで
    観ることができてよかったです。~読書にもつながったし

    本当に観たい映画、読みたい本、尽きませんね~
    そして、このシリーズ、次は「どちらかが彼女を殺した」なんですね。
    「悪意」の前にそちらに行かなくては

    ☆すみちんさん☆
    家事の秋がないワタクシ
    秋の夜長に夫の帰りも遅いとなると、やることもなくてね~

    「観てから読む」は、やはり正しいと思いますよ。
    「原作越え」にお目にかかれるなんてまずないし~
    でも、原作と比べてアレコレ突っ込むのが好きなのよね、根性ワルなの

    フフフ、お母さまとは本当に趣味が合うわ
    ブログ、始めて下さらないかしら

    ヒロイン高校生、出生の秘密、大物女優がおばあちゃんで~
    そう、安心安全いつもの朝が戻って参りました。
    当社調べ、朝ドラ6回目の森田直幸が出ているのでテンション
    そして、そうそうエンケンさんのいいパパキャラも楽しみ

    東野圭吾さんの本、たくさんは読んでないけど
    読んだ中では『悪意』がいちばん好きです。
    と言うと、東野ファンの友人に意外な顔されましたが。

    ゲゲゲにハマりすぎて『てっぱん』観る気しないな・・・と思いつつ昨日の放送分
    たまたま観たら泣いてしまいました
    尾道弁がいい感じ。広島弁とほぼ同じ方言ですがみなさんお上手です。
    尾道つながりか、尾美としのりさんが出ているのが嬉しく

    ☆kenkoさん☆
    実は、その後ゴニョゴニョとアチコチ片づけていたら、『悪意』を発見
    あらすじを読んだら、読了していました
    実は、私もこのお話大好きです。(ナノに読んだことも忘れたんかい…)
    一時、はまった「折原一さん」っぽい倒錯型~
    でももしかしたら、東野氏のファンの方のイメージではないのかも…

    kenkoさんとお友だちの漫画に関するやり取り
    圧倒されて帰って参りました
    唯一、しりあがり寿氏の名前だけ存じておりますが~
    (娘の先輩です…)

    朝ドラ、私も思わずニンマリ~尾美としのりさん
    お寺さんの役が似合っていましたね。
    あ~、「時かけ」に出て頂きたかった

    読んでたの忘れちゃってたですか
    私の場合、読んだことはかろうじて覚えてるんだけど
    内容をまたたく間に忘れちゃうんですよね・・・どんなにおもしろかった本でも。困ったもんです。
    折原一さんの本も、むかーし何作か読んだと思います。。。
    『悪意』は東野さんの作品の中ではちょっと異色なんでしょうかね。
    その異色さが、たぶん好きなんだけど。

    >kenkoさんとお友だちの漫画に関するやり取り
    >圧倒されて帰って参りました

    あはは(笑)ごめんなさい〜
    実生活ではそんなにオタクむき出しにしていないんですが
    ネットの世界ではお相手してくださる方がいてありがたいです。
    ほし★ママさん、これに懲りずどうぞよしなに。
    しりあがり先生、娘さんの先輩なんですね

    尾美さんはやっぱり、尾道の風景に似合う〜
    ゲゲゲで生まれて初めて朝ドラにハマりましたが、てっぱんも観てみようかな。

    ☆kenkoさん☆
    そうなんです、読んだのを忘れるって
    東野さんを極めているわけではないので、わからないんだけど
    映像化されてる作品をみた感じでは
    恋愛だとか家族関係とか
    に絡んだ心理サスペンスが多い気がしています。

    マンガの件、謝っていただくことじゃないのよ。
    こちらこそ、ごめんねぇ~。
    実は、すごく興味があったりもしています。

    『てっぱん』すでにかなりはまっています。
    何たって、お好み焼きが食べたくて仕方ない
    私は和歌山の出身なので「関西風」です

    私、ドラマ化されるずっと前から加賀さんの大ファンでした

    「卒業」で、まだ東野さんは加賀シリーズをここまで長く書き続けることになることになると、予想されていたのか気になります。
    茶道にご縁がなかったので、作中の図を眺めながら四苦八苦して読みました。
    形状記憶合金を使ったブラの件が時代を反映していて、懐かしく思いました。

    「眠りの森」は、バレエ好きなので大好きな作品。
    描かれている土地も、土地勘があって、頭の中に映像が浮かびました。
    バレエ鑑賞の際、劇場のシートに腰掛けるたび、本書を思い出します。
    この悲恋が、以後の加賀に色々と影響を及ぼし、「新参者」での異動となっているんですよね…。

    「卒業」、トラバさせてくださいね

    ☆金平糖さん☆
    登場人物をきちんと手抜きなく描いているから
    続編を書くことも可能なんでしょうね
    金平糖さんは、きっとこの2作
    ブログ開設前に既読だろうと思って、記事を探しませんでした。
    再読のレビューだったんですね。
    トラバ、どうも有り難うございました。

    「眠りの森」は、バレーに造詣の深い金平糖さんなので
    作品への思い入れも大きいことでしょう

    茶道の方は少しかじっていて「花月」はやったことがありますが
    こんな風に考えながらはやっていないので(当たり前)
    このトリックは、興味深いものの難しかったですね~

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